Japanese
English
手術手技 剥離・展開法・5
後腹膜腔
An Anatomical Approach to the Retroperitoneum
岡田 裕作
1
Yusaku Okada
1
1滋賀医科大学泌尿器科学講座
1Department of Urology, Shiga University of Medical Science
キーワード:
手術手技
,
後腹膜腔
Keyword:
手術手技
,
後腹膜腔
pp.922-928
発行日 1991年11月20日
Published Date 1991/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900468
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後腹膜腔の手術は,内視鏡手術とともに,泌尿器科医にとってもっとも基本的な手技であり,また得意としなければならないものである.従来は尿管切石術,腎盂切石術など手ごろな後腹膜腔での手術をたくさん経験することによってその到達法はかなり容易に習得されてきた.しかし,近年のエンドウロロジーの進歩によりその機会も激減し,若い泌尿器科医にとって後腹膜腔の手術経験は大変少なくなっており,他科の手術見学,剖検,解剖などあらゆる機会を逃さずに実際に目で学ぶことが益々要求されるようになっている.
言うまでもないことであるが,良い手術を行うためには,良い層を選んで剥離を進めることと,術野の展開には,臓器,脈管,神経の解剖を熟知し,またその異常にも対処できるようにしておく必要がある.ここでは精巣腫瘍の後腹膜リンパ節転移に対する後腹膜リンパ郭清術を例に取り上げて,後腹膜の剥離・展開法を概説したい.
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