画像診断
エコー診断が可能であった新生児先天性後部尿道弁
松井 孝之
1
,
川口 理作
1
,
島田 憲次
1
,
生駒 文彦
1
1兵庫医科大学泌尿器科学教室
pp.177-179
発行日 1990年2月20日
Published Date 1990/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900031
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症例 生後9日目、男児。
初診 1989年7月15日。
主訴 発熱(38.7℃)
現病歴 生後9日目より38.7℃の高熱を発し,当院小児科を受診。膿尿を呈することから腎盂腎炎と診断され,入院のうえ当科へ紹介された。
エコー検査を施行したところ後部尿道弁が強く疑われた。なお,出生直後より尿は湧き出るように出るのみで,尿線を描いて飛んだことはなかった。また,妊娠中,分娩時とも特に異常は認めていない。
検査所見 血液一般,血液生化学および尿検査では,血中白血球増多(24800/cmm),CRP(+++)および膿尿(u-WBC 30-50/F)を認めたが,腎機能(CRN O.6 mg/dl, BUN 19 mg/d1),その他の検査はすべて正常であった。
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