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特集 小児泌尿器科内視鏡手術“最前線”—適応とコツ
Ⅰ.内視鏡手術
後部尿道弁と経尿道的内視鏡切開術
Posterior urethral valve and transurethral endoscopic incision
中井 秀郎
1
,
中村 繁
1
,
川合 志奈
1
,
久保 太郎
2
,
日向 泰樹
1
Hideo Nakai
1
,
Shigeru Nakamura
1
,
Shina Kawai
1
,
Taro Kubo
2
,
Taijyu Hyuga
1
1自治医科大学小児泌尿器科
2自治医科大学泌尿器科
キーワード:
後部尿道弁
,
内視鏡
,
切開術
Keyword:
後部尿道弁
,
内視鏡
,
切開術
pp.119-127
発行日 2015年2月20日
Published Date 2015/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205155
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要旨 後部尿道弁は,周産期から学童期まで,広汎な年齢の小児において,腎不全,腎形成不全,腎瘢痕,尿路感染,水腎水尿管症,VUR,排尿機能障害,尿失禁という,きわめて多彩な病態を呈する,小児泌尿器科学に最も特徴的な,かつ臨床的に重要な先天性疾患である。古くからよく知られている一方,内視鏡診断基準や経尿道的切開術について,総論的事項はともかくも各論的な事項についての標準化が不十分で,施設ごとにそれぞれ伝承された方法が行われているのが実情である。専門医の間にも,疾患概念の基本的認識の差が存在することが原因と思われ,これを正すために,自験例の臨床経験と文献情報を合わせて,最新情報をレビューした。
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