教室だより
大阪大学泌尿器科学教室
中野 悦次
pp.78
発行日 1990年1月20日
Published Date 1990/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900014
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大阪大学泌尿器科学教室は1941年皮膚科泌尿器科から分離独立し,初代主任教授佐谷有吉先生の下,その産声をあげた。佐谷教授が定年退官された1946年には皮膚科学教授谷村忠保先生が兼任されている。1956年11月に楠隆光教授が新潟大学から赴任されたのを機会に,教室員は皮膚科から完全に分離され,近代泌尿器科の基盤が固められた。楠教授が亡くなられたあと,1968年7月に園田孝夫先生が主任教授として就任され,現在に至っている。教室開設以来50年にならんとしており,この間教室を巣立った同窓生は200名を超えており,他大学の泌尿器科教授になられた人も輩出している。現在,大阪市立大学の前川正信教授,兵庫医大の生駒文彦教授,和歌山医大の大川順正教授,愛媛大学の竹内正文教授,近畿大学の栗田孝教授,旭川医大の八竹直教授がそれぞれの機関で活躍しておられる。園田孝夫教授が主任教授として教室を主宰されるようになってからすでに20年の歳月が過ぎ,この20周年を機に1989年4月には第77回日本泌尿器科学会総会を主催し,さらに学術集会翌日に園田孝夫教授就任20周年記念会も盛大に開催したところである。
現在の数室のスタッフは園田孝夫教授のほか,助教授1名,講師3名,助手8名で構成されており,教育・研究・診療にと多忙な日々を送っている。
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