教室だより
日本医科大学泌尿器科学教室
川村 直樹
pp.79
発行日 1990年1月20日
Published Date 1990/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900015
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日本医科大学は1904年に磯部検蔵氏によりその前身である日本医学院が設立され,後に日本医科専門学校を経て1926年より大学に移行,現在の名称に至っている。泌尿器科学講座は1926年に北川淏教授により開講され,1967年に川井博教授の下で皮膚泌尿器科学教室より分離独立,1982年からは川井教授の後を継がれて秋元成太教授が主任教授を務めておられる。
本学には文京区千駄木にある付属病院のほか,千代田区飯田橋の第1病院(部長中神義三助教授),川崎市中原区の第2病院(同富田勝助教授),多摩市永山の多摩永山病院(同平岡保紀助教授)の4病院があり,教室員も4病院に分かれて診療,研究に従事している。常勤のスタッフは秋元教授以下助教授5名,講師4名,助手,大学院生26名で一見大所帯のようにも思えるが,4病院への分散,関連病院への出張,留学等を考えると決して十分な人員とは言えない現状である。例えば付属病院の場合,1日平均外来患者数約70名,入院患者は常時50〜60名を数え,週8〜10件の手術のほかに血液透析の管理を行っている。本来,定床30床のところを大幅に上回る患者が入院しているため,病棟は6病棟を越え,医局員は病院中を走り回っていて何か用件があってもなかなか掴まらない状態である(もちろん喫茶店でコーヒーを飲んでいてもわかりはしないが)。
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