増刊号特集 専門性と多様性を両立させる! 泌尿器科外来ベストNAVI
●腫瘍外来●
転移性腎細胞癌
森田 順
1
,
七条 武志
1
,
深貝 隆志
1
1昭和大学医学部泌尿器科学講座
pp.148-154
発行日 2022年4月5日
Published Date 2022/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207506
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代表的主訴
●腎細胞癌,腎摘除術後の定期CT検査で肺転移の出現が疑われた患者.
●咳嗽を主訴に来院した精査のCTで肺,骨,肝臓に転移を有する腎細胞癌の患者.
Point
◉腎細胞癌治療の根幹にあるのは現在でも手術(外科的摘除)である.進行性腎癌では,まずはその診断をしっかりとつけたうえで,手術が絡んでくるのか,そのタイミングも含めた検討が必要である.
◉そのうえで,進行性腎癌治療は薬物療法が中心となる.現在では,免疫チェックポイント阻害薬(ICI),分子標的薬,それらのコンビネーションなど,一次治療から複数の薬剤選択肢に迫られる.常に新しい知見に基づき,個々の患者背景に即した薬剤選択,治療戦略が求められる.
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