Japanese
English
今月の主題 知っておきたいまれな胃疾患
主題症例
腫瘍性疾患:転移性胃癌─腎細胞癌
Metastatic Gastric Cancer from Renal Cell Carcinoma
原田 拓
1,2
,
山野 泰穂
2
,
野村 昌史
1
,
菅井 有
3
Taku Harada
1,2
1手稲渓仁会病院消化器病センター
2秋田赤十字病院消化器病センター
3岩手医科大学医学部病理学講座分子診断病理学分野
キーワード:
転移性胃癌
,
腎細胞癌
Keyword:
転移性胃癌
,
腎細胞癌
pp.759-761
発行日 2015年5月25日
Published Date 2015/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200311
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
疾患の概念
他臓器の悪性腫瘍が胃に転移することはまれな事象である.しかし,近年の悪性腫瘍に対する治療法の進歩はめざましく,今後は長期生存症例が増加していくことが予想され,転移性胃癌の臨床所見の特徴を理解しておくことは非常に重要であると考えられる.
転移性胃癌の原発巣としては悪性黒色腫,乳癌,肺癌などが多いとされている1).本稿で解説する腎細胞癌は全身に転移を来しやすい疾患ではあるが,その転移先としては肺,肝,骨,脳などが多いとされており,腎細胞癌からの胃転移は極めてまれで,転移性胃癌全体の0.65%と報告されている2).
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.