増刊号特集 泌尿器科診療の最新スタンダード―平成の常識は令和の非常識
小児泌尿器疾患
神経因性膀胱
三井 貴彦
1
,
武田 正之
1
1山梨大学大学院総合研究部泌尿器科学講座
pp.221-224
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206896
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以前の常識
・排尿筋過活動,低コンプライアンスに対する治療は,抗コリン薬のみであり,治療抵抗性の際には腸管利用膀胱拡大術などが考慮された.
・尿失禁の原因となる尿道括約筋機能不全に対する治療として,筋膜スリング術や膀胱頸部形成術など侵襲的治療を行っていた.
現在の常識
・新規治療薬としてβ3受容体作動薬が有効とされ,さらに仙骨神経刺激療法,ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法を行うことができる.
・尿道括約筋機能不全が原因となっている重症尿失禁に対して,人工尿道括約筋が保険収載され施行することができるようになった.
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