増刊号特集 泌尿器科診療の最新スタンダード―平成の常識は令和の非常識
性機能障害
精索静脈瘤
辻村 晃
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科
pp.203-205
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206892
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
以前の常識
・内精静脈の結紮切断に関する術式は,開放手術による高位結紮術,腹腔鏡下高位結紮術,低位結紮術,経皮的塞栓術など施設により異なった.
・下低位結紮術でも,手術用顕微鏡を用いる加算が認められていなかったため,直視下で施行されることも多かった.
・無精子症を合併した場合は,精索静脈瘤の治療はさほど推奨されていなかった.
現在の常識
・術式は,最も良好な成績が期待される顕微鏡下低位結紮術に,ほぼ統一されつつある.
・2018(平成30)年,診療報酬点数改定により顕微鏡下精索静脈瘤手術(K834-3)が12500点と保険収載された.
・精索静脈瘤に対する外科的治療後に無精子症が改善したとする報告が多数認められ,まず試される治療となっている.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.