合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ
一般不妊治療
特定の不妊原因に関する検査・治療
精索静脈瘤の診断・治療
平松 一平
1
,
辻村 晃
2
1東京共済病院泌尿器科
2順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科
pp.106-111
発行日 2021年1月10日
Published Date 2021/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210233
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●造精機能障害の原因別内訳では精索静脈瘤が4割弱を占めている.精索静脈瘤により,精子数の減少,運動率の低下のみならず,精液の酸化ストレス上昇,精子のDNA断片化率の上昇が報告されている.
●近年,精索静脈瘤に対する術式は顕微鏡下低位結紮術で統一されつつある.手術により,約70%の患者で精子所見の改善が期待される.
●精索静脈瘤を有する非閉塞性無精子症患者においても,術後に射出精子を認める報告が散見される.
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