増刊号特集 泌尿器科診療の最新スタンダード―平成の常識は令和の非常識
企画にあたって
大家 基嗣
1
1慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室
pp.7
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206845
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
最近の医療の進歩には目まぐるしいものがあり,泌尿器科学も例外ではありません.その進歩をわかりやすくお伝えするのが,「臨床泌尿器科」誌の役目と考えております.かつて習った常識が現在では通じないことが多々あります.本特集で泌尿器科学全体を見渡してみましょう.まずは,次の5つの泌尿器癌の「常識」を見てみましょう.
①腎細胞癌の乳頭型はタイプ1と2に分けられる.
②低異型度の尿路上皮癌は高異型度を経て浸潤性尿路上皮癌になる.
③精巣胚細胞腫瘍はセミノーマと非セミノーマに分類する.
④陰茎癌は扁平上皮癌であり,通常型と7つの亜型に分類する.
⑤後腹膜肉腫の一次治療の化学療法はドキソルビシンが中心であり,二次治療で有効な薬剤に乏しい.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.