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特集 希少癌に備える―いざという時のための基礎知識
悪性褐色細胞腫
Malignant pheochromocytoma
安部 崇重
1
,
村橋 範浩
2
,
吉永 恵一郎
3
,
志賀 哲
4
,
篠原 信雄
1
Takashige Abe
1
,
Norihiro Murahashi
2
,
Keiichiro Yoshinaga
3
,
Tohru Shiga
4
,
Nobuo Shinohara
1
1北海道大学大学院医学研究院腎泌尿器外科学教室
2JCHO札幌北辰病院泌尿器科
3国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構QST病院核医学治療科
4北海道大学大学院医学研究院核医学教室
キーワード:
悪性褐色細胞腫
,
治療
Keyword:
悪性褐色細胞腫
,
治療
pp.794-798
発行日 2019年10月20日
Published Date 2019/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206729
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▶ポイント
・2017年のWHO腫瘍分類において,すべての褐色細胞腫・パラガングリオーマは悪性腫瘍と定義づけられた.
・悪性化と関連の強い遺伝子として,SDHB遺伝子変異が知られている.腹部のパラガングリオーマ症例で頻度が高く,悪性化と関連する可能性がある.
・腫瘍サイズの縮小・増大の抑制,カテコラミン産生過剰に伴う症状のコントロール,腫瘍増大に伴う症状の緩和を目的に治療が選択される.
・手術,化学療法(CVD療法),標的アイソトープ治療(131I-MIBG治療)が用いられるが,各治療のエビデンスレベルは決して高いとはいえない.症例報告ごとに,各治療モダリティを組み合わせた集学的治療が行われている.
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