Japanese
English
臨床報告
悪性褐色細胞腫の1例
A case of malignant pheochromocytoma
千賀 省始
1
,
小久保 光治
1
,
松本 興治
1
,
鬼束 惇義
1
,
広瀬 一
1
,
下川 邦泰
1
Shoshi SENGA
1
1岐阜大学医学部第1外科
pp.1259-1262
発行日 1988年7月20日
Published Date 1988/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210140
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はじめに
褐色細胞腫は神経外胚葉の腫瘍であり,副腎あるいは傍神経節などのchromaffin細胞より生じ,カテコールアミンを産生,放出し高血圧をはじめとする種々の症状を呈する.悪性例は約10%と言われているが,内外ともにその記載は少ない.今回われわれは,右腎門部に生じ,下大静脈(以下IVC),右副腎および膵鉤部に浸潤し,さらに大動脈周囲のリンパ節に転移を来した悪性褐色細胞腫に対して原発巣,浸潤臓器および転移リンパ節を一塊として切除し得た1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
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