Japanese
English
特集 泌尿器悪性腫瘍の治療指針―私たちはこうしている
副腎腫瘍の治療指針
Therapeutic guideline of the adrenal tumor
瀬口 博史
1
,
内藤 誠二
1
Hiroshi Seguchi
1
,
Seiji Naito
1
1九州大学大学院医学研究院泌尿器科学分野
キーワード:
副腎皮質癌
,
悪性褐色細胞腫
,
神経芽細胞腫
Keyword:
副腎皮質癌
,
悪性褐色細胞腫
,
神経芽細胞腫
pp.586-593
発行日 2003年7月20日
Published Date 2003/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100932
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
原発性副腎癌は稀な疾患であり,通常大きな腫瘤として発見される。そのうち内分泌活性癌はクッシング症候群,男性化兆候,褐色細胞腫などの多彩な臨床像を呈し,各々の状態により内容の異なる手術前後の検査および厳重な周術期管理が要求される。一方内分泌非活性癌は症状発現が遅く,予後が悪いものとなっている。副腎癌の治療は外科的切除が唯一有効であり,原則として開放手術によって行われる。しかし,体腔鏡下手術が広く普及し習熟されるにつれ,5cmを超える腫瘍まで適応が拡大されつつある。また,本稿では副腎癌の化学療法や放射線療法の有効性についても検討する。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.