特集 ハイリスク前立腺癌を深掘りする―その変遷とM0 CRPCの最新治療
企画にあたって
大家 基嗣
1
1慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室
pp.509
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206665
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
前立腺癌の特徴は不均一性(heterogeneity)です.限局性前立腺癌に対して根治的前立腺摘除術を施行し,根治する患者さんがいる一方,早期に生化学的再発をきたす患者さんがいらっしゃいます.D'Amicoのリスク分類,NCCNのリスク分類,本邦における前立腺癌ガイドラインでのリスク分類を使用して,患者さんの予後を予測することは日常臨床でのルーチンであります.総論では,その必要性と変遷を整理することで,意義を再認識できることが述べられています.
局所ハイリスク前立腺癌と診断された場合の治療については,近年より積極的な治療が行われつつあります.手術治療では拡大リンパ節郭清,放射線治療についてはトリモダリティです.それでも追加治療が必要となる場合があります.前立腺全摘後のアジュバントあるいはサルベージの放射線治療はどのような患者さんに必要でしょうか.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.