特集 去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)─Key Questionsに答える
企画にあたって
大家 基嗣
1
1慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室
pp.467
発行日 2017年6月20日
Published Date 2017/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206033
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2014年に去勢抵抗性前立腺癌(castration-resistant prostate cancer : CRPC)に対して,エンザルタミド,アビラテロン,カバジタキセルが承認され,CRPCに対する治療は大きな変貌を遂げました.さらに2016年にはラジウム-223が承認され,CRPC治療は新たなフェーズに入ったといえます.患者さんのQOLが維持された全生存期間が延長されていくものと考えられます.
2016年に発刊された『前立腺癌診療ガイドライン』でもCRPCの章では,エンザルタミド,アビラテロン,カバジタキセルの適応と副作用を含めたエビデンスについて推奨グレードをつけて解説されています.私がこの章を担当させていただき,臨床上,最も重要な課題であるにもかかわらず,明確な回答がないテーマを解説しました.それは,どういう順番で治療していくかという治療シークエンスと効果を予測するバイオマーカーです.
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