増刊号特集 泌尿器科周術期パーフェクト管理
注意すべき患者の術前・術後管理
妊娠中の患者
柿沼 敏行
1
,
栁田 薫
1
1国際医療福祉大学病院リプロダクションセンター
pp.303-304
発行日 2019年4月5日
Published Date 2019/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206599
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Point
◆妊娠中の患者の手術は,可能な限り避けることが望ましいが,緊急手術が必要であれば,妊娠10週以降,可能であれば妊娠中期(妊娠16週以降)の手術を考慮する.
◆麻酔法の第一選択は,脊椎クモ膜下麻酔や硬膜外麻酔などの区域麻酔とするが,術式および母体,胎児のリスクベネフィットを評価して全身麻酔も選択可能である.
◆周術期の要点は,母体安全の確保,子宮胎盤循環の維持,流・早産の予防であり,妊娠22週以降では,周術期の胎児心拍・子宮収縮のモニターおよび,緊急帝王切開術の可能性を考慮する.
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