増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために
不妊・不育
顕微授精を行うにあたっての患者説明
栁田 薫
1
,
柿沼 敏行
1
1国際医療福祉大学病院リプロダクションセンター
pp.169-172
発行日 2021年4月20日
Published Date 2021/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210331
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必ず説明しておくべきこと
◆受精率について:ICSIを実施すれば100%受精が成立するわけではない.ICSIでも受精できない場合がある.
◆卵子が受ける影響について:針を卵子に刺入することで,卵子の状態によっては卵子が変性することがある.IVFでできた胚と比べると胚盤胞形成率が低いといわれている.
◆児への影響について:先天奇形については一般集団と変わらないとの報告が多い.染色体異常は一般集団より高いとの報告が多く,父親由来の構造異常の増加が指摘されている.
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