特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理
Ⅲ.注意すべき状態の術前患者管理
妊娠中の患者
久保田 俊郎
1
,
麻生 武志
1
1東京医科歯科大学医学部産婦人科
pp.401-402
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902534
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はじめに
妊娠中の患者を手術する際には,妊娠そのものによる生理的変化と妊娠子宮の影響,さらに胎児への影響を考慮しなければならない.したがって,原疾患の危険状態に対する母体への緊急度,手術の必要性,妊娠時期,母児の予後などについて,外科医と産婦人科医との間で十分協議することが大切となる.また,術前検査についても慎重に施行されるべきであり,特に産科的なものも含めた厳重な系統的診察が必要である.
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