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特集 エキスパートが本音で語る! 膀胱癌診療の最前線
〈膀胱癌治療の最前線〉
腹腔鏡下膀胱全摘除術
Laparoscopic radical cystectomy
三木 淳
1
,
柳澤 孝文
1
,
大林 広輝
1
Jun Miki
1
,
Takafumi Yanagisawa
1
,
Koki Obayashi
1
1東京慈恵会医科大学附属柏病院泌尿器科
キーワード:
腹腔鏡下膀胱全摘除術
,
リンパ節郭清
,
尿路変向
Keyword:
腹腔鏡下膀胱全摘除術
,
リンパ節郭清
,
尿路変向
pp.538-542
発行日 2018年6月20日
Published Date 2018/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206316
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▶ポイント
・骨盤内の膜解剖を意識し,膀胱下腹筋膜と尿管下腹神経筋膜に裏打ちされた膀胱側腔,直腸側腔を展開することで,側方靱帯を同定する.
・膀胱は,膀胱下腹神経筋膜と腹膜に覆われた状態でen-blocに摘出可能である.離断すべき構造物は,膀胱と前立腺(女性の場合は,子宮と腟)への血管と神経組織である側方靱帯,尿管,尿道だけである.
・膀胱の側方靱帯は,外側の血管系と内側の神経束とに分けて処理することが可能である.この際,内腸骨(内陰部)動脈の起始部から血管を剝離,処理することで,内腸骨領域のリンパ節も膀胱とen-blocに摘出し,出血を抑えた根治性の高い手術につながる.
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