Japanese
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綜説
小児尿失禁
Urinary incontinence of Children
野口 満
1
Mitsuru Noguchi
1
1佐賀大学医学部泌尿器科
キーワード:
小児尿失禁
,
昼間尿失禁
,
urotherapy
Keyword:
小児尿失禁
,
昼間尿失禁
,
urotherapy
pp.559-566
発行日 2017年7月20日
Published Date 2017/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206052
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要旨
小児の昼間尿失禁は,排尿障害,尿路感染症,腎機能障害の症状のほか,患児の精神的負担も夜尿症より大きい.治療介入は排尿が自立した5歳以降となる.病態把握と診断のためDVSS(dysfunctional voiding symptom score)などの問診票を利用し,排尿状況を聞き取るほか,排便状況や精神的・心因的問題も拾い上げる.初期評価は膀胱部エコー,尿流量検査,残尿測定など,侵襲性のない検査が行われる.治療は,尿失禁を来しうる併発疾患があればそれを加療し,なければurotherapyが第一選択となる.治療抵抗性であれば薬物療法を併用するが,器質的疾患の可能性も念頭に置かねばならない.
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