特集 即,実践! 小児の下部尿路機能障害の診療
昼間尿失禁の診療フロー
春名 晶子
1
,
中井 秀郎
2
1兵庫県立こども病院泌尿器科
2自治医科大学附属さいたま医療センター
キーワード:
昼間尿失禁
,
切迫性尿失禁
,
ウロセラピー
Keyword:
昼間尿失禁
,
切迫性尿失禁
,
ウロセラピー
pp.956-962
発行日 2023年11月20日
Published Date 2023/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207953
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▶ポイント
・尿失禁では,神経因性下部尿路機能障害や先天性尿路疾患と切迫性尿失禁を早期に鑑別する必要がある.
・便秘や宿便が排尿機能に影響を及ぼすので,早期から治療を要する.
・昼間尿失禁の基本治療は,ウロセラピーである.ウロセラピーを行っても改善しない場合,薬物治療の併用が検討される.ウロセラピーは,①十分な情報提供,②行動療法,③生活指導,④排尿日誌,⑤定期的な激励と支援,の5項目からなり,手術や薬剤に並ぶ,小児泌尿器診療の第三のツールである.
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