増刊号特集 泌尿器科検査パーフェクトガイド
Ⅱ疾患別:実施すべき検査と典型所見
[6]尿路・性器の感染症
乳び尿
鶴﨑 俊文
1
1日本赤十字社長崎原爆病院泌尿器科
pp.197-199
発行日 2017年4月5日
Published Date 2017/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205961
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ここがポイント
◉乳び尿は,Ultzmann法でアルコール・エーテルを加えると上澄みが透明となり,尿中生化学検査で中性脂肪高値であれば確定診断となる.
◉画像検査は,原因疾患の同定や病変部位の特定に有用で,なかでも99mTc-human serum albumin(HSA)リンパ管シンチグラフィ,リンパ管造影や逆行性腎盂造影はリンパ系と尿路の交通を証明できる.
◉リンパ系フィラリア症では,感染の慢性期に乳び尿を発症するためフィラリア感染を証明できないことも多い.
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