増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル
Ⅳ 術中・術後合併症とその管理
1.消化器系
乳び腹水
岩崎 善毅
1
Yoshiaki IWASAKI
1
1がん・感染症センター都立駒込病院外科
pp.230-231
発行日 2014年10月22日
Published Date 2014/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200041
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最近の知見と重要ポイント
□手術後の乳び腹水は,比較的稀な合併症であるが確立された治療法はなく,治療に難渋することがある.
□乳び腹水に対するオクトレオチドの臨床有効例の報告がある.
□腹腔鏡下手術の普及に伴い,術後の乳び腹水が報告されている.多くは軽症であるが,術中に太いリンパ管の存在を疑えば,結紮やクリッピング,シーリングを行うなど予防に努めるべきである.
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