増刊号特集 泌尿器科検査パーフェクトガイド
Ⅰ知っておきたい泌尿器科検査の手順のコツ
[3]内分泌機能検査
副腎髄質の検査
田辺 晶代
1
1国立国際医療研究センター病院糖尿病内分泌代謝科
pp.37-38
発行日 2017年4月5日
Published Date 2017/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205907
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ここがポイント
◉血中カテコラミンは変動が大きく,健常者でも基準値上限値の2〜3倍の値がみられることがあるため,褐色細胞腫を診断する際は基準値上限の3倍以上の高値が反復して確認された場合に陽性とする.
◉カテコラミン過剰症に対する外来での簡便なスクリーニングには,酸性蓄尿を必要としない随時尿中M,NM(尿中クレアチニン補正値)測定が有用である.
◉明らかなカテコラミン過剰が疑われる場合は,レギチーン®試験は急激な血圧低下,グルカゴン試験,メトクロプラミド試験は高血圧クリーゼを誘発するため,施行すべきではない.
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