Japanese
English
特集 前立腺癌の内分泌療法—気になる最新の動向
ホルモン療法の副作用対策—ほてり・性機能障害・女性化乳房など
Prevention and management of adverse events of prostate cancer hormonal therapy—Hot flash, Sexual dysfunction, Gynaecomastia
鞍作 克之
1
,
田中 智章
1
,
仲谷 達也
1
Katsuyuki Kuratsukuri
1
,
Tomoaki Tanaka
1
,
Tatsuya Nakatani
1
1大阪市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学
キーワード:
前立腺癌
,
ホルモン療法
,
副作用対策
Keyword:
前立腺癌
,
ホルモン療法
,
副作用対策
pp.374-377
発行日 2015年4月20日
Published Date 2015/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205325
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 前立腺癌に対するホルモン療法の副作用として,ほてりや勃起不全などの有害事象を高頻度に認める。ほてり(ホットフラッシュ)はLHRHアゴニストやGnRHアンタゴニストによりテストステロンが急速に低下することによって生じるが,その発症のメカニズムには諸説ある。まず日常生活における対策を行い,内服治療としてSSRI,漢方薬,プロゲステロン製剤などのホルモン剤を使用する。ホルモン療法施行中に起こる,EDなどの性機能障害の頻度は高く,PDE5阻害剤の投薬が第一選択であるが,難治性である。女性化乳房(乳房圧痛,乳房腫脹)はビカルタミド単独治療に多いが,日常生活に支障ないケースがほとんどである。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.