増刊号特集 泌尿器科外来パーフェクトガイド—誰にでもすぐに使える!
1.尿路・性器の感染症
《腎周囲感染症と周辺疾患》
5.腎膿瘍—発熱および腰痛を訴えている患者です。
桧山 佳樹
1,2
,
髙橋 聡
2
1札幌医科大学医学部泌尿器科学講座
2NTT東日本札幌病院泌尿器科
pp.28-31
発行日 2015年4月5日
Published Date 2015/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205207
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Point
●腎膿瘍は,腎実質に膿瘍を形成した状態であり,血行性と上行性(尿路由来)感染のいずれかによる重症感染症である。
●初期治療としては,血行性ではグラム陽性球菌を想定し,上行性であればEscherichia coliを標的としつつも広範囲の細菌もカバーできる抗菌化学療法とすべきである。
●常に膿瘍ドレナージの必要性を検討し,ドレナージの適応を考慮しながら,(結果としてover-treatmentであったとしても)積極的なドレナージ施行をためらわない。
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