特集 —症候別 すぐ役に立つ—救急画像診断—いつ撮る? どう見る?
各論—症状別 どのように画像検査を行うか,どう読むか?
腰痛+発熱
棚橋 裕吉
1
,
近藤 浩史
1
,
古井 滋
1
1帝京大学医学部放射線科学講座
pp.664-667
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224874
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Point
◎感染性脊椎炎は合併症予防のため早期診断・早期治療が重要であり,画像診断の果たす役割は大きい.適切なタイミングで画像診断を行うためには,臨床所見とリスク評価が重要である.
◎感染性脊椎炎は一般に椎体前部終板軟骨下から始まり,椎間板,隣接する他の椎体や傍椎体組織へと進展する.
◎感染性脊椎炎の画像診断で最も有用なモダリテイはMRIであり,代表的なシークエンスはT1強調像,T2強調像(脂肪抑制T2強調像),ガドリニウム造影T1強調像である.
◎感染性脊椎炎の画像診断では,CT・MRIともに矢状断像・冠状断像が必須である.熱源不明の体幹部CTなど,デフォルトで矢状断・冠状断再構成像がない場合には,積極的に再構成像を作成し評価する.
◎化膿性脊椎炎と結核性脊椎炎では治療法が大きく異なるため,その鑑別は重要である.それぞれの特徴的な画像所見を理解する必要がある.
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