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特集 女性下部尿路機能障害のベストマネジメント
Ⅰ.検査
女性下部尿路機能障害における問診と内診
Importance of history taking and vaginal examination for the assessment of female lower urinary tract symptoms
藤原 敦子
1
Atsuko Fujihara
1
1京都府立医科大学泌尿器科学教室
キーワード:
骨盤底脆弱化
,
問診
,
内診
Keyword:
骨盤底脆弱化
,
問診
,
内診
pp.236-241
発行日 2015年3月20日
Published Date 2015/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205180
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要旨 女性下部尿路症状では,骨盤底脆弱化の関与が大きいため,それを聞き出すような問診と脆弱化を評価するための内診がきわめて重要である。問診は,症状とその困窮度に加えて,女性骨盤底脆弱化を来すような既往歴の有無(分娩歴,ぜんそくなどの既往,便秘の有無など)を確認することが重要である。内診は,腹圧性尿失禁の評価では尿道過可動の有無の確認とストレステスト(咳テスト)が特に重要と考える。骨盤臓器脱の内診では,腹圧をかけた状態で,前腟壁,子宮頸管,後腟壁のいずれの部分がどの程度下垂するかを評価する。客観的評価のためには,POP-Q stageを用いて最も下垂している部分とその程度を記載するのが望ましい。
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