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特集 女性下部尿路機能障害のベストマネジメント
Ⅰ.検査
骨盤臓器脱患者における下部尿路機能障害と尿流動態検査
Lower urinary tract dysfunction and urodynamic study in patients with pelvic organ prolapse
栗林 正人
1
,
竹山 政美
2
,
成本 一隆
3
,
並木 幹夫
3
Masato Kuribayashi
1
,
Masami Takeyama
2
,
Kazutaka Narimoto
3
,
Mikio Namiki
3
1高石藤井病院泌尿器科
2第一東和会病院泌尿器科
3金沢大学大学院医学系研究科集学的治療分野(泌尿器科学)
キーワード:
骨盤臓器脱
,
尿流動態検査
Keyword:
骨盤臓器脱
,
尿流動態検査
pp.242-248
発行日 2015年3月20日
Published Date 2015/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205181
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要旨 骨盤臓器脱(POP)患者にはさまざまな下部尿路症状が認められ,客観的にも蓄尿障害や排尿障害を合併していることが多い。POPの術前評価として種々の尿流動態検査(UDS)が行われるが,特に女性では検査方法や結果の解釈にコンセンサスがなく,検査に伴う一定の侵襲性が治療アウトカムに十分反映されているとは言いがたい。術前のUDSには,術後の過活動膀胱症状や腹圧性尿失禁の推移,一過性の排尿障害の出現などを予測できるという期待がある。そのためには,検査時のPOPの状態など細部まで配慮する必要があるが,それ以前に,UDSの有無が治療アウトカムに影響を与えるか否かに関する,エビデンスレベルの高い研究が望まれる。
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