Japanese
English
手術手技 外来小手術
経皮的腎瘻術
Percutaneous Nephrostomy
西村 泰司
1
Taiji Nishimura
1
1日本医科大学泌尿器科学教室
1Department of Urology, Nippon Medical School
pp.871-878
発行日 1989年10月20日
Published Date 1989/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205080
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外来小手術として経皮的腎瘻術を扱うと,ほとんどの読者は「そんなバカな」と思われることであろう。つまり経皮的腎切石術,悪性腫瘍の浸潤による尿路の通過障害,さらに腎盂形成術後の水腎症などにおける経皮的腎瘻術は通常入院にて施行するからである。ただ著者はWickhamら1)の報告に習って入院日数を最小限にすべく,経皮的腎切石術に先立って外来で腎瘻を造設した経験があり,腎瘻造設後その患者は首都圏のラッシュにもめげず通勤し,特に問題はなかった。以上の事実からも外来における本手術が可能ではあるので,実際に外来で施行できる方法を述べてみたい。またテーマから多少外れるが,腎瘻カテーテルが自然抜去され1日近くして患者が来院し,カテーテルの再挿入に苦労する症例が多々あると思われるので,その際の対処法をも付記する。
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