Urological letter
成人の精索捻転症の頻度とその診断法,他
pp.144,173
発行日 1988年2月20日
Published Date 1988/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204676
- 有料閲覧
- 文献概要
筆者らはバージニア地方のTidewaterの300床の病院で働いているが,ここには幸いにスキャニングが24時間利用できる施設がある。これによって過去5年間に精索捻転と急性睾上体炎とを95%以上の有効率で鑑別できた。この成功率が良いことは文献にある通りで驚くべきことではなく,今までの文献の成績を裏づけただけで,特に言うほどのことではない。ただ筆者らの言いたいことは,20歳以上の患者の場合の鑑別に特に有効だということである。この年代の患者に精索捻転は稀だからである。
筆者らは過去2年間に30歳,35歳,53歳と思春期以後の患者を3例見ている。これらの患者は何れも初めは他の医師によって睾上体炎と診断されていたものであるが,筆者らの所でスキャニングによって精索捻転であることがわかった。
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.