小さな工夫
尿道拡張術を目的とするガイドワイヤー挿入の工夫
阿部 良悦
1
1聖隷沼津病院泌尿器科
pp.596
発行日 1987年7月20日
Published Date 1987/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204527
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高度な尿道狭窄例に対しては,通常糸状ブジーが試用されるが,球状部より近位の狭窄例や仮性尿道が本来の尿道に比して圧倒的に優位な例にはしばしば無力である。ガイドワイヤーを挿入できれば尿道ダィレータがよい適応となるこのような例では,内視鏡下のガイドワイヤーの挿入もまた困難であることが多い。著者らは腎動脈造影用の血管カテーテルを利用してガイドワイヤーを内視鏡なしに膀胱まで挿入し,尿道ダイレータによつて尿道拡張術を行い得た2例を経験した。
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