小さな工夫
尿道カテーテル留置困難例へのガイドワイヤーを用いた安全なフォリーカテーテルの挿入法
山瀬 博史
1
,
仁藤 博
2
1三鷹中央病院外科
2三鷹中央病院泌尿器科
pp.340-341
発行日 2008年4月20日
Published Date 2008/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101493
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高度の尿道狭窄患者への尿道カテーテル挿入は,しばしば困難である。盲目的な操作で無理をすると,出血・尿道損傷などの合併症が生じる。このような場合には逆行性尿道造影を行い,形態を把握することがまず重要である1,2)。われわれは,造影後に後述のガイドワイヤーを用いて比較的簡単にカテーテルを膀胱内に留置する方法を考案したので報告する。
図1aの尿道造影は87歳の前立腺肥大例で,誤って尿道内でバルーンを拡張させたために尿道球部の損傷を認めた。図1bは膀胱内にガイドワイヤーが挿入されている。
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