小さな工夫
腎瘻バルーンカテーテル挿入用止め具
秋鹿 唯男
1
,
三木 誠
1
1東京医科大学泌尿器科学教室
pp.590
発行日 1987年7月20日
Published Date 1987/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204525
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経皮的腎切石術(PNL)に際し,造設したばかりの瘻孔にカテーテルを挿入するには,いろいろの方法がある。ネラトンカテーテルなどを挿入留置するなら,使用したシースの内腔を通じて挿入するのが最も簡単である。しかし,この方法では最近多く使用される腎瘻バルーンカテーテルは挿入できない。すなわち腎瘻バルーンカテーテルをシース内腔を通じて挿入した場合は,カテーテルの横に出るバルーン用注水部が邪魔になり,シースを抜くことができなくなる。そこで実際には,シースを抜いてから腎瘻バルーンカテーテルを挿入せざるを得ない。この場合造設されたばかりの瘻孔だと,ガイドワイヤーの誘導だげでは腎瘻バルーンカテーテルは挿入しにくい。
そこでわれわれはテレスコープ型ダイレーターの心棒に腎瘻バルーンカテーテル(20〜24Fr.)をかぶせて,それを新しく作つた止め具(第1図)で固定し(第2図),ガイドワイヤーに誘導させて挿入するようにしている。
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