増刊号特集 泌尿器科 病棟管理マニュアル
Ⅲ.ベッドサイド処置の実際
尿道鏡・尿管鏡・尿道拡張
松岡 啓
1
Kei Matsuoka
1
1久留米大学医学部泌尿器科
pp.134-137
発行日 2002年3月30日
Published Date 2002/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904592
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1 はじめに
泌尿器科において尿路疾患に対する内視鏡的診断と治療の占める割合は高く,内視鏡操作は泌尿器科医にとりますます重要な手技となっている。尿道鏡は膀胱尿道鏡として使用され,硬性鏡に加えて軟性鏡が使用可能になったことより検査に伴う痛みも軽減した。尿管鏡においても,硬性鏡に限らず軟性鏡でも細径化が進み,さらに十分な鉗子口を有するので尿管鏡による検査・治療も低侵襲操作となり使用頻度も高い1)。
尿道拡張操作は,内視鏡操作の前段階として,また尿道狭窄の治療手段として施行されるが,容易に尿道損傷をきたすので拡張操作には習熟する必要がある。
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