交見室
原発性膀胱上皮内癌の病理学的検討,他
福井 巌
1
1東京医科歯科大学泌尿器科
pp.266-267
発行日 1987年3月20日
Published Date 1987/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204458
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佐久総合病院,田中正敏先生方の上記の発表(臨泌41巻1号)を興味深く拝読させて戴きました。まず,比較的短期間に多数の症例を診断されていることに敬意を表します。
論文の要旨は,CISと診断しても全摘標本では微小浸潤や筋層浸潤のみならず尿管下部や後部尿道ひいては前立腺導管内にも高率にCISの合併を認めることから,細胞診陽性のflat cancerは浸潤の有無にかかわらずすべてCISと呼称すべきであり,また,現時点でのCISの治療法は全摘がベストであるということかと思います。
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