Japanese
English
綜説
膀胱上皮内癌の局在診断
Localization of Carcinoma in situ of the Urinary Bladder
内藤 克輔
1
Katsusuke Naito
1
1山口大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, School of Medicine, Yamaguchi University
キーワード:
膀胱腫瘍
,
上皮内癌
Keyword:
膀胱腫瘍
,
上皮内癌
pp.639-646
発行日 1992年8月20日
Published Date 1992/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900645
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腫瘍組織または癌細胞に特異的に集積する物質の検出の研究とともに,その物質を用いた癌,特に上皮内癌などの微小癌の局在診断を行おうとする試みが精力的に試みられている.テトラサイクリン,アクリジンオレンジ,ヘマトポルフィリン誘導体を用いてその蛍光の局在より癌の局在を知ろうとする研究が行われてきた.また,癌組織は細胞間の結合が弱いために色素を接触させると,その色素が組織内深くまで到達することを応用した検査法も検討されている.さらに内視鏡的に粘膜細胞を拡大して観察し,正常細胞と癌細胞を区別する研究もなされている.しかし,いまだ膀胱上皮内癌の局在診断は確立されておらず,さらに種々の研究が必要とされる.
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