Japanese
English
手術手技
腎盂形成術
Pyeloplasty
有吉 朝美
1
,
久志本 俊郎
1
,
増井 節男
1
Asami Ariyoshi
1
,
Toshio Kushimoto
1
,
Setsuo Masui
1
1福岡大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Fukuoka University School of Medicine
pp.225-232
発行日 1987年3月20日
Published Date 1987/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204449
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先天性水腎症の大部分を占める腎盂尿管移行部狭窄(高位付着)に関しては,これまで数多くの手術法が発表されている1),2)。このうち,狭窄部を切除し,腎盂と尿管とを再吻合する形成術(Anderson-Hynes法)は,合理的で安定した成績が得られることから,当教室開設以来,われわれは標準術式として行つている3)。しかし,狭窄が異常血管4)など予想外の原因によることもありうるので,手術に際してはいくつかの方法を選択できるよう備えておかなければならない。
ここでは,標準法としてわれわれが行つているAnderson-Hynes法について,実技とその要点とを解説する。前半では,初心者の参考になるように,腎の側腹到達法による剥離法の要領を記した。腎盂形成術に際してわれわれは,安全のためスプリントをルーチンに使用しているが5),スプリント使用の是非や,合併症とその対策などについては,他の文献6),7)を参照されたい。
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