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手術手技
腎盂尿管移行部狭窄に対する形成術(1)—Anderson-Hynes腎盂形成術
Plastic Operation for Correction of UreteroPelvic Junction Obstruction:Anderson-Hynes Pyeloplasty
坂本 公孝
1
,
有吉 朝美
1
,
大島 一寛
1
Kimitaka Sakamoto
1
1福岡大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, School of Medicine, Fukuoka University
pp.7-11
発行日 1977年1月20日
Published Date 1977/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202280
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腎盂形成術には種々の術式があるが,腎盂尿管移行部の連続性を保つたまま狭窄を除去する方法(non-dismembered pyeloplasty)と,腎盂尿管移行部の連続性を断って狭窄部を切除する方法(dis-membered pyeloplasty)とに大別される。前者の代表的な術式として,Foley Y-plasty,Culp-Scar-dino pelvic flap plasty,Davis intubated uretero-stomyがあり,後者にAnderson-Hynes pyclopla-sty1)がある(米国学派のいうdismembered FoleyY-plastyは基本的にはAnderson-Hynes法と同一の術式であり,少なくとも冠名術式として表現するときはAndersonとHynesの名をつけるのが適切と思われる)。
いずれの術式もそれぞれ長短あわせ有するので,手術書を繙いてもどの方法が良いのか選択に迷うほどである。ことに腎盂尿管移行部の連続性を保つか否かについては,なお意見の統一をみない現状である(HinmanおよびCulp2))。わが国では,比較的最近まで連続性を離断しない方が良いとする見解が強かつたようで(岡3)),筆者の一人坂本も以前はできるだけ連続性を保持する術式を応用していた。
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