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特集 私の行っている縫合と吻合の手技・1
腎盂の縫合—腎盂形成術を例に
Stitch of pelvis
鈴木 康之
1
Yasuyuki Suzuki
1
1東京慈恵会医科大学泌尿器科
キーワード:
腎盂縫合
,
腎盂尿管移行部狭窄
,
腎盂形成術
Keyword:
腎盂縫合
,
腎盂尿管移行部狭窄
,
腎盂形成術
pp.871-876
発行日 2002年10月20日
Published Date 2002/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903628
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腎盂縫合に関し腎盂尿管移行部狭窄に対する腎盂形成術を例に解説を加えた。手術の要点は術前評価と術式の選択,手術手技,術後管理である。腎機能や病態によっては索状物の処理や術前の腎瘻作成や腎摘出術を選択すべき場合があるが,いずれの方法を選択するかはエビデンスに基づいた指針がなく最終的には術者の判断に任せられる。縫合には,吸収糸使用が当然であるが,密に縫合しすぎたり,尿路感染を放置すると吸収糸でも異物性肉芽腫や結石形成の原因となりうる。腎瘻,スプリントカテーテル,ドレーン,ダブルJチューブの適切な使用と的確な時期の抜去は手術の成否を大きく左右する。
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