Urological Letter・406
腎盂腫瘍の部分切除例
pp.229
発行日 1986年3月20日
Published Date 1986/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204238
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58歳の白人女性が4年前に右側腹痛を訴えて来院した。IVPを撮つてみたら右腎盂尿管接合部に閉塞がみられた。そのうえ,同腎盂に大きい充盈欠損が見られた。逆行性に調べて上記閉塞を確かめたし,刷毛生検で腎盂腫瘤は移行上皮癌であることがわかつた。
この患者に各種の治療法について説明したが,彼女は腎の保存を頑強に主張して,そういう治療法を要請した。そこで遂に腎盂腫瘍を部分切除して腎盂尿管接合部を修復した。病理検査で腫瘍細胞は筋層にまでは入りこんでいないことがわかつた。
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