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特集 泌尿器腫瘍と機能温存手術―スタンダードテクニックとピットフォール
尿管腫瘍に対する尿管部分切除術
Partial ureterectomy for ureteral tumor:Standard technique and pitfall
雑賀 隆史
1
Takashi Saika
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器病態学
キーワード:
尿管腫瘍
,
尿管部分切除
,
腎温存手術
Keyword:
尿管腫瘍
,
尿管部分切除
,
腎温存手術
pp.23-29
発行日 2010年1月20日
Published Date 2010/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101879
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要旨 尿管腫瘍に対する尿管部分切除術は,その適応症例が比較的少ないため泌尿器外科領域においてもそれほど日常的術式とはいえない。その適応を十分に考慮したうえで術式を決定する必要がある。狭窄尿管の確定診断目的や,単発,表在性の尿路上皮癌で,片腎症例や両側発生例のうち内視鏡的温存手術が困難な症例,また,尿管下部1/3に位置する表在性単発性癌では温存手術が可能になる症例がある。尿管部分切除術では十分な術前診断が必須であり,実際の手術では術後の経過観察のことまで考慮して執刀しなければならない。
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