小さな工夫
簡単なディスポーザブル尿道撮影用カテーテル
原田 一哉
1
1小山市民病院泌尿器科
pp.676
発行日 1985年8月20日
Published Date 1985/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204106
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尿道撮影において検査をする側の被曝防止のために,造影剤注入の遠隔操作や自動注入器の使用が望まれる。現在使われている尿道撮影用器具はディスポーザブルとしては高価であり,装着に手間がかかるだけでなく,接着が剥がれたり,亀裂が入りやすいなどのトラブルが多い。今回完全なディスポーザブル化と操作の簡便化を目的として,二方活栓付の塩化ビニールカテーテルにコンドームを組み合せた尿道撮影用カテーテルを作製した(第1図)。陰茎への固定にはマジックテープ付のゴムバンドを採用したところ,カテーテル周囲からの造影剤の漏れはほとんどなく,装着中の陰茎を締めつけることによる疼痛の訴えもなかつた。
装着手順は,まずカテーテルを造影剤を入れた注射筒に接続し,造影剤をカテーテル先端まで押し出したところで二方活栓を閉じ,注入時の空気の混入を予防する。
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