特集 発展する子宮鏡Ⅱ―診断から治療,そしてオフィス手術へ
新技術・デバイス
2.ディスポーザブル子宮鏡―オペラスコープで簡単導入office hysteroscopy―
佐古 悠輔
1,2
Y. Sako
1,2
1藤田医科大学分子遺伝学研究部門
2聖路加国際病院女性総合診療部
pp.585-589
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003419
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子宮鏡検査における “see and treat” は,観察・診断・治療を同時に行う手法である。2023年9月,国内初のフルディスポーザブル硬性子宮鏡「オペラスコープ」が発売され,office hysteroscopy領域に新たな展開をもたらした。本機器は4.3インチモニター付きで,内視鏡タワー不要の独立型システムであり,1.87mmのワーキングチャネルを備える。有茎性ポリープ切除や子宮内異物除去などによい適応があり,子宮収縮を踏まえ30分以内での処置が推奨される。初期導入費用の低減により,今後のoffice hysteroscopyの普及に大きく貢献することが期待される。

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