手術手技
追加発言 1
遠藤 忠雄
1
Tadao Endo
1
1北里大学医学部泌尿器科学教室
pp.1042-1043
発行日 1984年12月20日
Published Date 1984/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203936
- 有料閲覧
- 文献概要
筆者の腎移植の手術手技は,筆者独特のものではない。筆者が留学していたカリフォルニア大学サンフランシスコの故Dr.Kountz (State Univ.of N.Y.外科主任教授)と,Dr.Belzer (現ウィスコンシン大,外科主任教授),この両者もそれぞれ独自の手術手技を持つているのであるが,この両先生より習得した手術手技に,北里大学で経験した36例の小児例(最小体重11kg)と35例の屍体腎移植を含めた約200数例の経験が,現在の筆者の手術手技になつている。手術手技は,術者各々がそれぞれ薬籠中のものを持つているので,ここで追加発言は非常に難しいが,敢えて長谷川先生と異なる所を記してみる。
長谷川先生の論文を読ませていただいたが,基本的には筆者のそれとあまり変わりがない。ただ長谷川先生の居られる病院が小児病院という性質上,小児例の手術がその根底を成しているように思えるので多少筆者と噛み合わない所があるかもしれない。
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.