Japanese
English
綜説
排尿の神経生理
Neurophysiology of Micturition
佐藤 昭夫
1
,
佐々木 光美
1
Akio Sato
1
,
Mitsuyoshi Sasaki
1
1東京都老人総合研究所
1Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology
pp.583-591
発行日 1983年7月20日
Published Date 1983/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203604
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排尿が支障なく遂行されるためには中枢神経系の働きにより膀胱を支配している副交感神経,交感神経および尿道を支配している体性神経が相互に協調しあつて働くことが必要である。排尿機構に関する研究には,排尿をいくつかの反射に分けて分析したBarringtonの研究,排尿に関与する脳の種々のレベルを検討したRuchらの研究,排尿に関する求心路および遠心路を詳細に検討したわが国の久留教授らの仕事など古くから多くの優れた業績がある。本稿では排尿に関する神経性調節機構について基礎生理学的立場から,最近の知見を加えて解説する。
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