小さな工夫
18Fバルーンカテーテル留置を目的とした経皮的腎瘻術用拡張器およびカニューラ
馬場 志郎
1
1慶応義塾大学医学部泌尿器科学教室
pp.569
発行日 1983年6月20日
Published Date 1983/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203602
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近年,水腎症に対して超音波監視下に行う腎盂穿刺がきわめて容易となつたが,経皮的腎瘻術に用いられる器具や留置カテーテルについては様々で,個々の施設で用途に応じて工夫されているようである。従来はangio-graphic catheter method,cannula method,catheter-over-needle methodなどの方法で経及的腎瘻術を行つていることが多いようで,最近簡便なcommercial kit(VANCE PRODUCTS,Inc.)としても容易に入手することができる。しかし,これらの方法ではいずれも留置しうるカテーテル径がせいぜい12Fまでの比転的細いものに限られており,長期間カテーテル留置を要するような症例や腎盂洗浄を要するような症例には不適当であることが多い。
そこで著者は18Fバルーンカテーテル留置を目的とした経皮的腎瘻術用の拡張器およびカニューラを試作し,臨床的にきわめて有用であると思われたので紹介する。
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