Japanese
English
綜説
泌尿器内視鏡の現状と将来
Present and Future of Urologic Endoscope
三木 誠
1
Makoto Miki
1
1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室
1Department of Urology, the Jikei University School of Medicine
pp.393-401
発行日 1983年5月20日
Published Date 1983/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203567
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はじめに
レンズをはじめグラスファイバーや光源など,光学系を中心とする最近の内視鏡の進歩は目覚ましい。毎日の泌尿器科診療で繁用されている膀胱尿道鏡などでも,少しの改良ではほとんど気づかないが,今日の膀胱尿道鏡を十数年前のそれと比較すれば,明るさ,解像力,操作性などでその差は歴然としており,改めてこの間の改良発展に驚かされる。
ところで軟性鏡を中心に急速に発展している消化器や呼吸器の内視鏡に比し,その発展が穏やかと思われていた泌尿器内視鏡の領域でも,超音波1)やレザー2,3)などの応用,経尿道的硬性腎盂尿管鏡4)の登場をはじめ幾多の新しい試みがある。そこで泌尿器内視鏡の現状を俯瞰すると同時に,それらの問題点,将来への展望などについて概説しよう。なお紙面の都合もあり,主として成人用のものを中心に述べることにする。
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