小さな工夫
尿道下裂術後の綿花を緩衝とした圧迫包帯の経験
谷風 三郎
1
,
木野田 茂
1
1兵庫県立こども病院泌尿器科
pp.173
発行日 1983年2月20日
Published Date 1983/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203523
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尿道下裂に対する手術法には多種のものがあり,細い改良点まで含めると各人各様の手術を行つているといつて過言ではない。しかし,いかなる手術法をとつても術後の出血や局所の浮腫は術後成績を左右するのみならず,患者側にとつても医師側にとつても非常に不愉快な合併症で,これを防止するために圧迫包帯の有用性が報告されている1,2)。
われわれは最近陰茎形成術17例と尿道形成術16例に対して綿花と粘着性伸縮包帯(ELATEX,束京衛材研究所)を用いて圧迫包帯を行い良好な成績を認めたのでその詳細を述べる。
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